自然界の法則と、
あなたの家の周りの
遮蔽物から算出しています。

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自然界の法則

太陽の動きは天文学的に完全に計算できます。
計算の土台となる自然界の法則は3つです。

太陽の軌道(夏至・春秋分・冬至)
1
自然界の法則①
緯度
地球上の南北位置を示す数値。赤道=0°、北極=90°。日本は北緯26〜45°。緯度が高いほど冬の太陽は低くなります。
2
23.4°
自然界の法則②
地軸の傾き 23.4°
地球の自転軸は23.4°傾いて公転しています。この傾きが季節を生みます。自然界の定数で変わりません。
3
θ
自然界の法則③
南中高度
1日で太陽が最も高くなる瞬間の角度。地面を0°、真上を90°として計測します。(昼12時頃・真南の空)
まず基本の高さを求める:
 90° − 緯度 = 春秋分の南中高度

そこに季節の補正を加える:
 夏至:春秋分の高さ + 23.4°
 冬至:春秋分の高さ − 23.4°

※ 23.4° = 地軸の傾き(自然界の定数)
例)東京(緯度35.7°)の場合
 春秋分:90° − 35.7° = 54.3°
 夏至:54.3° + 23.4° = 77.7°(ほぼ真上)
 冬至:54.3° − 23.4° = 30.9°(かなり低い)
2

あなたの家の情報

日照率の計算に必要な情報は2つです。

3

遮蔽物

周囲の遮蔽物について2つの情報が必要です。

SUNNYはこの「確実な太陽の動き」と
あなたの家の「建物・窓の情報」、
周囲の遮蔽物を掛け合わせて日照率を算出します。

EXAMPLE

計算の流れ

東京・南向き1階・南側に5階建て(15m)・距離20mの場合
STEP 1
太陽の高度を計算する

緯度35.7°(東京)を自然界の法則に当てはめます。

夏至の南中高度:90° − 35.7° + 23.4° = 77.7°
冬至の南中高度:90° − 35.7° − 23.4° = 30.9°
STEP 2
窓の向きから遮蔽仰角を計算する

向かいの遮蔽物を見上げる角度(遮蔽仰角)を計算します。これが「日照の境界線」になります。

θ = arctan((15m − 0m) ÷ 20m)= 37°
※ arctan とは 高さ÷距離の比率から角度を求める計算式。比率0.75(=15÷20)→ 角度37°に変換します。
※ 0m とは 自分の目線の高さ。(階数−1)×3mで算出。1階=0m・3階=6m・5階=12m
遮蔽仰角の説明図
STEP 3
日照を判定する

STEP1・STEP2の結果を比較します。
どちらも自然界の法則とあなたの家の情報から導き出された数値です。

STEP1 で求めた太陽の高さ(自然界の法則)
 夏至の昼12時:77.7° 冬至の昼12時:30.9°
STEP2 で求めた遮蔽仰角(あなたの家の情報)
 日照の境界線:37° (この角度より太陽が高ければ日照あり)
冬至の昼12時
太陽30.9° < 境界線37°
→ 太陽が遮蔽物より低い → 日照なし ×
夏至の昼12時
太陽77.7° > 境界線37°
→ 太陽が遮蔽物より高い → 日照あり ✓

この判定を30分刻み × 1年間 = 17,520回繰り返します。
その結果を集計したものが72マス(12ヶ月×6時間帯)のヒートマップです。

時間帯・季節ごとの判定
遮蔽仰角37°を超えるかどうかで判定(東京・1階・南向き・距離20mの例)
時刻 冬至の太陽 判定 夏至の太陽 判定
8時 18° ✗ 日陰 45° ✓ 日照
10時 28° ✗ 日陰 65° ✓ 日照
12時 31° ✗ 日陰 78° ✓ 日照
14時 25° ✗ 日陰 62° ✓ 日照
16時 10° ✗ 日陰 40° ✓ 日照

この判定を30分刻み × 1年間 = 17,520回繰り返した結果が
72マスのヒートマップになります。

ENGINE

計算の頭脳

NOAAの太陽軌道計算式を元にしたSunCalc.jsエンジンが、 1年分の日照を計算します。

S
SunCalc.js
BSD License · Vladimir Agafonkin
NOAAアルゴリズム準拠

米国海洋大気庁(NOAA)の太陽軌道計算式を ベースにした世界標準のライブラリ。 気象・天文アプリで広く採用されています。

SunCalc.js エンジン
±0°
太陽軌道誤差
NOAAアルゴリズム準拠
天文学的に確定した数値
1ms
1回の計算速度
任意の日時・場所を即時計算
SUNNY の算出設計
30
計算刻み
30分ごとに計算
17,520
年間計算回数
365日 × 48コマ
72マス
ヒートマップ
12ヶ月 × 6時間帯
USE CASE

用途によって計算が変わる

室内・バルコニー・ルーフバルコニーでは、
建物の構造が異なるため、
日照の入りやすさが根本的に違います。

🏠
室内(リビング・寝室・書斎)
屋根や庇が前に迫り出しているため、夏は太陽高度が高すぎて遮蔽されやすい。 逆に冬は太陽が低い軌道を通り、南向きの窓から深く差し込む。 「夏スコアが低く、冬スコアが高い」のが南向き室内の典型パターン。
🏡
バルコニー・ベランダ
庇が前に迫り出していないため、室内より日が入りやすい構造。 ただし上階の床が天井になるため、真上から差す夏の直射日光は遮られる場合もある。 計算では遮蔽仰角を室内の半分に補正しています。
🌞
ルーフバルコニー
完全開放のため、季節・時間帯を問わず直射日光が入る。 夏の高い太陽でも遮るものがなく、スコアは最大値に近くなる。 夏場の熱対策(日除け・打ち水など)が重要。 計算では遮蔽仰角をゼロとして扱います。
遮蔽仰角の補正倍率
×1.0
室内
通常通り
×0.5
バルコニー
遮蔽を半減
×0
ルーフ
完全開放
SEASON

季節別スコアと

年間の日照率を春夏秋冬の4つに分けて表示します。
南向き物件では、季節によって大きな差が出ます。

🌸
春(3〜5月)
太陽高度が中程度。バランスの取れた日照。
☀️
夏(6〜8月)
高度が最大(約78°)。南向き室内は庇に遮られやすい。
🍂
秋(9〜11月)
太陽高度が中程度。春に近いバランス。
❄️
冬(12〜2月)
高度が最低(約31°)。南向きの窓から深く差し込む。
東京(緯度35.7°)での太陽高度
夏至の南中高度:77.7°(ほぼ真上)
冬至の南中高度:30.9°(かなり低い)
南向きの室内では、夏は屋根や庇に遮られて日が入りにくく、 冬は低い太陽が窓から深く差し込む。
そのため夏スコア < 冬スコアになるのが南向き物件の典型です。
なぜ夏のスコアが低いのか?
夏は太陽が約78°(ほぼ真上)を通るため、
屋根・庇・上階の床に遮られて室内に日差しが届きにくい
これは南向き物件に共通する物理的な特性で、
SUNNYのスコアに正しく反映されています。
ACCURACY

精度と限界

誤差の目安は±20〜30%(周辺建物の反射・地形等による)です。
太陽の動きは確定していますが、
遮蔽物の測定に誤差が生じます。

📷
写真の解析精度
天候・光の状態で誤差が生じます。晴天時の撮影を推奨しています。
📏
遮蔽物の高さ・距離の入力精度
目視・概算値を使用するため実測値とのズレが生じます。
🌤
天候・雲量は考慮していません
晴天時の理論値で計算しています。
🪟
考慮できないもの
室内への光の反射・窓ガラスの透過率・カーテンの影響・撮影者の身長
SOURCE

使用技術・出典

SunCalc.js
Vladimir Agafonkin開発・BSDライセンス
NOAAの太陽軌道計算式を参考に実装された世界標準のライブラリ。太陽の方位角・仰角の計算に使用
→ GitHubで確認する(開発者向け) → 太陽の動きを実際に見る
Sky View Factor
Oke, T.R.(1981)の手法に基づく
都市気候学の標準指標として世界中で使用
Nominatim
OpenStreetMap財団提供・ODbLライセンス
現在地取得時の逆ジオコーディング(緯度経度→住所変換)に使用。町名レベルの参考表示のみに利用。
→ Nominatim公式サイト